ハルヒが死にSOS団が解散した。キョンはその事実を忘れるために朝比奈さんと長門とセッ●スにふける。そしてハルヒからの最後のメッセージを聞くことになった・・・

 


涼宮ハルヒの悲調

●第一部

何をしていたか思い出すのに、しばらく時間を要した。
やがて目を開けるのを忘れていたことに気づく。
カーテン越しの世界から、濁った光が溶け出している。
そういえばずっと雨だなあ、と口に出すと、ベッドで寝息を立てる朝比奈さんが何か呟いた。
――何をしているんだろう。思い出したはずなのに、また忘れている。